2010年11月12日(金) – そして、ぼくら田舎バックパッカーは英語の授業を後にし、藤代さんがいる1階給湯室へと行った。
校長先生の山本忠由さん、藤代さん、養護助教論の宮崎奈々さんとお話しした。
伊吹小中学校では、「ふるさとを愛し、自ら学び、心豊かでたくましく生きる自動・生徒の育成」を教育目標として掲げ、子どもを「伊吹の自然や地域社会を知り、ふるさとを大切にする子」、「友達と仲良く、ともに伸びていこうとする、やさしく思いやりある子」、「伊吹の自然約地域社会を知り、ふるさとを大切にする子」に育てることを目指している。
生徒が少ないことのメリットは沢山ある。わからないことを、個別に先生から徹底して教えてもらえる。
生徒が少なければ少ないほど、先生との密なコミュニケーションをとることができる。
「みんな頭がいいですよ。都会の子どもたちのように、塾に行く必要がないので費用もかからない」と校長先生は話す。
一方では、その他の人たちとのコミュニケーションの取り方を学ぶことは、難しいのかもしれない。
島や小さいコミュニティに住んでいる人たち、人の出入りが少ない島の場合、島以外の人たちとコミュニケーションを交わすことが少ないため、様々な意見を取り入れることが、難しいこともあるかと思う。
島の人たちは、誰にでもフレンドリーに話しかけ、挨拶をする。お互いを知っている。みんなの成績も大体わかるようだ。
瀬戸内国際芸術祭と伊吹島
長期的に島を活性化させるには、どのような施策が効果的なのだろうか。
山本校長先生は、島を元気づけようと、「瀬戸内国際芸術祭」が今後も開催されるようであれば、この芸術祭の開催地の一部に伊吹島も入れるよう、芸術祭の中心人物でディレクターの北川フラムさんに働きかけたいと言う。
このイベントをとおして、瀬戸内海の島々の活性化に貢献したことから、北川フラムさんは2010年、香川県文化功労者に選ばれた。
芸術祭の参加者は約93万人。このイベントにより、直島は、世界で一番行きたい島の一つに選ばれたとのことだった。
伊吹小中学校の生徒も参加して、「島を元気づける効果になるのではないか」と話していた。
一時的なもので終わってしまう可能性もあるが、毎年、継続してこの芸術祭が開催されれば、島を活気づける一歩になるかもしれない。
伊吹島では、イリコでブランド化させようとしているが、特に継続して情報発信しているようにも見えない。
この島には現在、「何かをやろうとするリーダーがいない」そうだ。お祭りの3ヶ月間、自分らが主役になれれば、「自分たちで何かをしなければ何も生まれない」という発想や積極性を学ぶことができる可能性もある。
大半は、都会にいれば仕事があると思い、島や地方を出て、都会に移り住む。
【観音寺市立伊吹小・中学校】
しかし、その大半は、「仕事があれば地元に残りたい」という想いをもっている。「都会に行けば仕事がある」のような受け身的な考えから、「自分らで何かを始めれば何とかできる」という、何かを生み出すような考え方と、その行動力を身につければ、島も活気づく。
芸術祭がそのきっかけになれば、大きな一歩となる。<続きはこちら>
<前回のストーリー 『day 26.5 香川県 伊吹島の中学校での講演 ~オレゴン経験が長いバックパッカーが語る「日本とアメリカ教育の違い」~』>
<次回のストーリー 『day 26.7 香川県 伊吹島 藤代さんの家族との縁 – その1 –』>
【伊吹島 伊吹小中学校で。(左から)結花、山本忠由 校長先生、自分(生馬)、豊浦藤代さん】
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