2010-11 Backpacking Shikoku Islands - 四国・瀬戸内海の島々へのバックパッカー旅

day 26.6 香川県 伊吹島 ”瀬戸内国際芸術祭”参加を目指す

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
バックパッカー 瀬戸内海 島 伊吹島

2010年11月12日(金) – そして、ぼくら田舎バックパッカーは英語の授業を後にし、藤代さんがいる1階給湯室へと行った。

校長先生の山本忠由さん、藤代さん、養護助教論の宮崎奈々さんとお話しした。

伊吹小中学校では、「ふるさとを愛し、自ら学び、心豊かでたくましく生きる自動・生徒の育成」を教育目標として掲げ、子どもを「伊吹の自然や地域社会を知り、ふるさとを大切にする子」、「友達と仲良く、ともに伸びていこうとする、やさしく思いやりある子」、「伊吹の自然約地域社会を知り、ふるさとを大切にする子」に育てることを目指している。

生徒が少ないことのメリットは沢山ある。わからないことを、個別に先生から徹底して教えてもらえる。

生徒が少なければ少ないほど、先生との密なコミュニケーションをとることができる。

「みんな頭がいいですよ。都会の子どもたちのように、塾に行く必要がないので費用もかからない」と校長先生は話す。

一方では、その他の人たちとのコミュニケーションの取り方を学ぶことは、難しいのかもしれない。

島や小さいコミュニティに住んでいる人たち、人の出入りが少ない島の場合、島以外の人たちとコミュニケーションを交わすことが少ないため、様々な意見を取り入れることが、難しいこともあるかと思う。

島の人たちは、誰にでもフレンドリーに話しかけ、挨拶をする。お互いを知っている。みんなの成績も大体わかるようだ。



 

瀬戸内国際芸術祭と伊吹島

長期的に島を活性化させるには、どのような施策が効果的なのだろうか。

山本校長先生は、島を元気づけようと、「瀬戸内国際芸術祭」が今後も開催されるようであれば、この芸術祭の開催地の一部に伊吹島も入れるよう、芸術祭の中心人物でディレクターの北川フラムさんに働きかけたいと言う。

このイベントをとおして、瀬戸内海の島々の活性化に貢献したことから、北川フラムさんは2010年、香川県文化功労者に選ばれた。

芸術祭の参加者は約93万人。このイベントにより、直島は、世界で一番行きたい島の一つに選ばれたとのことだった。

伊吹小中学校の生徒も参加して、「島を元気づける効果になるのではないか」と話していた。

一時的なもので終わってしまう可能性もあるが、毎年、継続してこの芸術祭が開催されれば、島を活気づける一歩になるかもしれない。

伊吹島では、イリコでブランド化させようとしているが、特に継続して情報発信しているようにも見えない。

この島には現在、「何かをやろうとするリーダーがいない」そうだ。お祭りの3ヶ月間、自分らが主役になれれば、「自分たちで何かをしなければ何も生まれない」という発想や積極性を学ぶことができる可能性もある。

大半は、都会にいれば仕事があると思い、島や地方を出て、都会に移り住む。

バックパッカー 伊吹島 島 イリコ【観音寺市立伊吹小・中学校】

しかし、その大半は、「仕事があれば地元に残りたい」という想いをもっている。「都会に行けば仕事がある」のような受け身的な考えから、「自分らで何かを始めれば何とかできる」という、何かを生み出すような考え方と、その行動力を身につければ、島も活気づく。

芸術祭がそのきっかけになれば、大きな一歩となる。<続きはこちら

<前回のストーリー 『day 26.5 香川県 伊吹島の中学校での講演 ~オレゴン経験が長いバックパッカーが語る「日本とアメリカ教育の違い」~』>

<次回のストーリー 『day 26.7 香川県 伊吹島 藤代さんの家族との縁 – その1 –』>

バックパッカー 瀬戸内海 島 伊吹島【伊吹島 伊吹小中学校で。(左から)結花、山本忠由 校長先生、自分(生馬)、豊浦藤代さん】

 

地方移住 理由, 都会 出た背景, 田舎暮らし, 鎌倉 出る, 田舎暮らし 理由 ぼくがバックパッカー、バンライフ、田舎暮らしを始めた理由
● 田舎へのバックパッカー旅の背景『ぼくの人生 これでいいのか』の自問自答 満員電車から始まる毎日からどこへ? ~ 鎌倉、会社勤務から出た理由 ~
シェアハウス, バンライフ, 住める駐車場, 能登, 石川県穴水町, 車中泊 【お知らせ】『田舎バックパッカーハウス』をオープン!日本初の“住める駐車場”
能登半島にある小さな田舎町<石川県穴水町川尻>にシェアハウスとオフィス、コワーキングスペース、そして、住める駐車場・長期間滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も!
Sales of oyster in Iwaguruma Anamizu Ishikawa Noto 能登 牡蠣 穴水町 岩車 直販 【お知らせ】牡蠣<かき>販売のサポート開始!
水揚げ直後の牡蠣<かき>があなたの手元に最速翌日届く!能登半島の“奥” 石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>を購入!鮮度抜群なので、牡蠣ならではの臭みなし!ぜひぜひ、ご注文くださいね!^^

IKU - INAKA Backpacker

投稿者の記事一覧

1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

関連記事

  1. 四国 坊勢島 バックパッカー旅 旅行 day 21 兵庫県 坊勢島(ぼうぜじま)に向けて出発
  2. 坊勢島 飯盒 キャンプ テント 兵庫県 テント泊スポット day 22 兵庫県 坊勢島 田舎バックパッカーと坊勢島の高校生…
  3. 大島 港 愛媛 day 34.4 愛媛県八幡浜 大島 暗闇の中で『猪探検隊』再結…
  4. 四国 香川 旅 島旅 day 27 香川県 伊吹島で「お元気で。ガンバッテー。マタキテ…
  5. 兵庫県 坊勢島 スクーター 原付 二人乗り day 21.1 兵庫県 坊勢島 海上タクシー松尾さんとの出会い…
  6. day 20 四国の島々へのバックパッカー旅スタート
  7. day 24.1 兵庫県 坊勢島 最終日 ~「技術力の高い」漁師…
  8. 愛媛県 八幡浜 船 day 33 愛媛県 八幡浜 大島へ向けて出発

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


VANLIFE特集 バン・車に暮らすとは?

VANLIFE Feature article バンライフ 特集 車上生活 車中生活

Pickup Post

穴水町 星空 天の川 Milky Way in countryside Japan 【星空旅スポット】能登・穴水町で『天の川』 ~ 街灯がない地方の魅力 ~ 日振島 漁師 day 55 愛媛県 日振島 笠岡彰さんの養殖現場を見学 – その1 ~ 養殖と天然の違いは?まずは出荷作業の現場へ ~ day 7.1 田舎へのバックパッカー旅、石川県穴水町 NOTO Shift鈴木久善さんと役場の干場聖司さんとの出会い ~ 田舎で若者が起業するために考えた ~ シンギュラリティ大学 ピーター・ディアマンディス Singularity University Peter Diamandis 【田舎で仕事 – 取材】シリコンバレーとロンドンへのバックパッカー旅での取材内容がムック本などで記事に?! mobile lifestyle vanlife family 移動型定住 東京モーターショー 家族 バンライフ 家族 子持ち 【ざっくり特集 – VANLIFE 1】車で“移動暮らし”『バンライフ』できる時代到来 『移動型定住』『動くX』とは?

日本初の住める駐車場・車中泊スポット「バンライフ・ステーション」併設型 シェアハウス in 能登・石川県穴水町

能登・石川県穴水町岩車の牡蠣<かき>販売サポート中!

Selling Oyster from Noto Anamizu Iwaguruma Ishikawa 能登 穴水町 岩車 牡蠣販売
石川県 子育て,石川県 移住,石川県 移住者,穴水町 子育て,穴水町 小学校,穴水町 川尻,穴水町 移住者,能登 田舎, 能登 移住者, 田舎 学校, 田舎 小学校,向洋小学校
  1. 石川県 子育て,石川県 移住,石川県 移住者,穴水町 子育て,穴水町 小学校,穴水町 川尻,穴水町 移住者,能登 田舎, 能登 移住者, 田舎 学校, 田舎 小学校,向洋小学校
  2. 能登半島地震 石川県穴水町, 改修, 田舎バックパッカーハウス
  3. アソモビ2024 in Makuhari
  4. 石川県 子育て,石川県 移住,石川県 移住者,穴水町 子育て,穴水町 小学校,穴水町 川尻,穴水町 移住者,能登 田舎, 能登 移住者, 田舎 学校, 田舎 小学校,向洋小学校

車中泊スポットを探す!

vanlife RV station バンライフ 車中泊 車旅

Pickup Post

  1. 鎌倉 樹ガーデン 穴場 カフェ
  2. 旅の背景 理由 田舎旅 バックパッカー backpacker background in Japan
  3. 中津川

ランキング

人気の投稿とページ

【令和6年能登半島地震】石川県穴水町でオープン中のお店一覧と営業時間情報など(3月22日現在)
一般人のテレビ出演、どれぐらいお金をもらえるのか?
day 76.6 福岡県 小呂島 EXILEのミュージックスクール特待生 島田乾生くん家族とバックパッカー夫婦の夕べ
【能登の田舎からのつぶやき】「アソモビ2024」開催中止
漁師直送!水揚げ直後の能登牡蠣<のとかき>最速翌日お届け!石川県穴水町岩車産の牡蠣 注文・販売!ペイペイにも対応!
住める駐車場「バンライフ・ステーション」の入居者・秋葉さん夫婦 ~ 旅 開始約1カ月で「新型コロナ」騒動に ~ < 2話目 >
day 81 長崎県大瀬戸町『岡﨑製パン所』を見学 そして 次の旅先へ
【カーステイ車中泊スポットレビュー】500円で車中泊 都会の24時間オープンお風呂カフェ
小呂島 EXILE特待生の島田乾生くんとの出会い ~“島の漁と家族” “自分の夢” どっちを選択しますか?~
能登半島・石川県穴水町の田舎暮らし体験シェアハウス、長期間 車中泊滞在“バンライフ移住”可能な“住める駐車場”『田舎バックパッカーハウス Station 1』について
PAGE TOP