2010-11 Backpacking Shikoku Islands - 四国・瀬戸内海の島々へのバックパッカー旅

day 22.1 兵庫県 坊勢島の気になる『タンク』と全国『約1%』の関係

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坊勢島 海苔 洗濯機

2010年11月8日(月) – 島の周りには、道路が整備されていて、徒歩約2時間で島を一周できる。

ぼくらはとりあえず島散策をしたいので、9:30ごろ、定期船乗り場の奈座(なざ)を出発した。

14:00までに定期船乗り場に戻り、姫路での葬式のため坊勢島を出発する松尾さんに挨拶をするつもりだ。



 

坊勢島の弁天島

船乗り場の隣には、漁業豊作を願うための弁天島がある。直径20メートルぐらいの島。

この弁天島には、農林水産大臣に認定された「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれるほどの伝説がある。

坊勢島 弁天島

昔、掟破りの荒漁をする漁師とその娘がこの島に住んでいた。

ある日、父親は大量の魚を採った。その中に龍神の使いがいることを知らず、父親は大漁だったことを喜び港へ戻ろうとした。

兵庫県 坊勢島 弁天島

港の入り口あたりで、天気が一天して、波風と激しい雨に襲われ、船が転覆寸前になった。

岸にいた娘は、「この嵐は無法な漁による龍神のたたり、早く魚を海に返して」と父親に叫ぶが、父親は聞き入れない。

娘は父の命を助けようと、龍神の御霊(みたま)を鎮めるために、自らを海に投じたところ、竜巻がおこり、嵐がおさまった。

兵庫県 坊勢島 弁天島からの眺め

そして、そこに小島が現れた。これが、弁天島と言われている。

そんな伝説から、この弁天島は、漁師の守護神となっていて、「神権(じんごん)さん」の名前で親しまれているそうだ。

弁天島は、定期船乗り場の隣にあったので、とりあえずここに行き、記念撮影。

兵庫県 坊勢島 海水浴場

(島にカラオケ屋があると思ってなかったが…)カラオケ「マンボー」を通り過ぎ、松尾さんに教えてもらったテントを張れる場所「坊勢海水浴場」に行った。

兵庫県 坊勢島 キャンプ場 連絡先

海水浴場にキャンプ場のような場所があったので、ぼくらは今夜、ここでテントを張ることを決めた。

ぼくはここでトイレに行き、結花は、海水浴場にあるコンクリートの段差で寝っ転がる。

兵庫県 坊勢島 キャンプ場 連絡先

 

坊勢島を散策

今夜の寝床を決めたぼくらは、引き続き島散策を続ける。坂を上り、「果樹園ルート」の山道に入った。

ここに来る人は少ないのか、通り道はクモの巣だらけ。どのクモも同じ種類で、どこにでもいる黄色と緑のシマシマ模様のクモだ。どの道に行っても、このクモに遭遇する。

クモ 秋 季節

クモの気持ちなど考えず「なんで、歩く道に巣をはるかなぁ」と思いつつ、せっかく巣をはったクモには申し訳ないが、ぼくらは枝でクモの巣をどかしながら先を進む。

兵庫県 坊勢島 どんぐり

この山道の名のとおり、「果樹園」がありミカンがなっているが、この道を通ってミカンの手入れをしに来ている人たちはいるのだろうか…と思ってしまうぐらい道が荒れ、クモの巣だらけだった。

兵庫県 坊勢島 ウバメガシ 梅林

このあたりは、「ウバメガシ」というどんぐり林で、一部道には、多くのどんぐりが転がりすぎて、歩いていると滑ってしまう。

兵庫県 坊勢島 散策ルート 眺め

かしわの山展望台に行き、このルートを抜けると、浜に着き、どこからか、大きな流木が流れ着いていた。

兵庫県 坊勢島 海辺 散策ルート

流木を海へと投げ込むが、海の力ですぐに浜に流れ着き戻ってきてしまう。

この浜から別のルートへは進めないので、果樹園ルートを通って、島の周囲に整備されている車道へと戻る。

兵庫県 坊勢島 海辺 流木

兵庫県 坊勢島 どんぐり 散策ルート

 

謎のタンク

12:30ごろ、ぼくらは、奈座の反対側にある町に着いた。この町の車道の横に、「なんだこれは?」と思ってしまう、直径10メートルぐらいのタンクが沢山設置されている。

「このタンクの存在…とにかく気になってしまう」、「なんで、ここにタンクがあるんだ」と、とにかく辺りをうろうろし始める。

兵庫県 坊勢島 廃棄 バス

気になることを調べず、「後で聞いておけばよかったな」と後悔はしたくない。

兵庫県 坊勢島 海苔 タンク boze jima seaweed tank

あたりには、5~6人の男の人たちが座って、煙草を吸って話している。

少し話しかけにくい雰囲気だったが、話しかけるしかない。このタンクの謎が解明されるまで、ぼくらは先に進めない。

兵庫県 坊勢島 海苔 洗濯機 boze jima seaweed

タンクの前に座っている人たちに、これらタンクについて聞いてみると、「このタンクは海苔を作るために使用される」と言う。全国の約1%の海苔が坊勢島でつくられている。

坊勢島で海苔を養殖していて、兵庫県一位の水揚げ高だそうだ。毎年1月ごろ、1日約10万枚、年間で約400万枚の海苔をつくる。

そして、この海苔は、山本山や商社に出荷される。商社は、ローソンなどのコンビニのおにぎりのパリパリ海苔にも、坊勢島の海苔を使っているそうだ。



直径30センチ以上の穴が開いているポンプ式のホースで、海苔となる海藻を船に吸い上げる。

それをぼくらが見た道脇にある大きなタンクに入れ、このタンクの中で海藻を洗う。この気になったタンクは、海藻を洗うのに使われているのだ。

そして、海藻はタンク近くにある家へと運ばれ、海藻をミンチにして、干され、ぼくらがコンビニなどでよく見かけるおにぎりの海苔となる。

ちなみに海苔の素となる海藻は、牡蠣の殻の中にある菌(胞子)。

坊勢島 海苔 洗濯機

この菌を網につけ、網を海の中に入れて、海苔となる海藻に育てられるそうだ。

通りがかった大きなタンクの裏に、こんな答えがあるとは思わなかった…

タンクの中はこんな感じだ。「海藻洗濯機」のような感じだろうか…<続きはこちら

<前回のストーリー 『day 22 兵庫県 坊勢島 田舎バックパッカーと坊勢島の高校生』>

<次回のストーリー 『day 22.1 兵庫県 坊勢島の気になる「タンク」』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、モノのレンタルや借り放題事業を行う「flarii(フラリー)」、“遊び”を取り入れ人間関係“つながり”をリモートで構築する「バヅクリ」、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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