2010年11月7日(日) – ぼくら田舎バックパッカーの兵庫県坊勢島でのバックパッカー旅のストーリーは続いている。
坊勢島(ぼうぜじま)の定期船乗り場で、ご飯を飯盒で炊いている最中、ビールが飲みたくなり、近くの自動販売機に行く。
自販機につくと、大きいお札しかないことに気づいた。「あー、しまったー」とせっかくここまで来たのにこれは想定外。港までは、7分弱かかる。そこまで遠くないが、戻るのは面倒。
ちょうどそう思っている時、自販機の二軒隣に女の人が、スクーターに乗って帰ってきた。夜遅く、両替について聞くのも悪いと思ったが、話しかけてみる。
「こんばんは。こんな遅くにすみません。両替をお願いできませんか?」と尋ねる。やはりこんな夜遅くに、お金に関するお願いだったからか、驚いた顔をしてこっちを振り向く。
「びっくりしたー。襲われるかと思ったでー」と言いつつも、手持ちの財布を確かめてくれた。
手持ちの財布には両替がなかったので、家の中に入り、別の財布を確かにいってくれた。そして、家から出てきて、両替をしてくれた。
助かった…。これでビールを買える。
松尾さんとラピート桂の二人も飲めるよう、500mlを数本余分に買った。ラピード桂で出会った人は、上田晃稔(うえだあきとし)さん(28歳)。
結花と同い年。松尾さんは、23:00まで仕事なので、飲まなかった。ご飯を食べたり、ビールを飲みながら、話を楽しんだ。結婚してこんな旅をしている人は珍しいのか、松尾さんや上田さん、二人とも驚いている。
ぼくらが今夜泊まらせてもらう海上タクシーの中。広くて快適
23:00に、海上タクシーが閉まり、シャワーを浴びるために、松尾さんの自宅へと向かう。松尾さんのスクーターに、松尾さん、結花、ぼくの3人が乗る。
そう、都内でもよく見かけるスクーター3人乗りだ!
なんとか走った…。というよりも、「スクーターに3人乗りですか!?」という感じだった。
松尾さん宅に行くまでには、上り坂があり、さすがに3人乗りでは上れなかったので、バイクを降りて、ぼくらは松尾さん宅へと向かった。
シャワーを浴びて、松尾さんの自宅で美味しい塩昆布茶をご馳走になった。原産地は忘れたが、塩昆布をコップに入れて、お湯を入れるだけ。もう時間が遅かったので、歩いて定期船発着場に戻った。
暗やみの中だったが、「この島には坂が多い」と、松尾さん宅から定期船発着場へと戻る際に気づいた。お年寄りにとっては、少し大変そう。
それよりも、「わざわざスクーター3人乗りする距離だったのか…?!」という感じだった。
松尾さんの船に行くと、喉が渇いたので、ぼくは自動販売機で水を買いに行く。結花は先に船の中で寝てしまった。
坊勢島の漁師は「すごいんすよ!」と語りだす若者
自動販売機の前で、バイクに二人乗りした若者と出会った。彼らは、少し酔っぱらってそうだったが、ぼくは「こんばんわー」と話しかける。彼らは、静かに「こんばんわ」と返す。
「この島には若い人たちが多いですね。みなさん、漁師さんですか?」と聞く。すると、ここから、一人の若者が元気になり、坊勢島の漁師について語り始めた。
「ここの漁師はすごいんですよ。全国で一番、漁師の技術が高いんじゃないですかね。ここの漁師は常に、魚の捕り方を研究しているんですよ。ここの鰺(あじ)と鯖(さば)は美味しいですよ」と、繰り返しぼくに話す。
とにかく、彼は、「ここの漁師はすごいんですよ」と繰り返し言う。地方で過疎化が進む中、こんな誇らしげに話されると、こっちも「何がすごいの!」とポジティブな意味で、楽しくなり嬉しくなってくる。
話してくれた彼は、姫路の某製造業の工場で働いていて、現在お休み中なので、実家がある坊勢島に戻ってきている。
ここの多くの島民は漁業に携わる。
漁業中心の島で、漁獲高は兵庫県一位。以前、坊勢島の漁師で一番漁獲高が低かった人が、坊勢島から広島に引っ越した。
坊勢島では、下っ端の成績だったらしいが、坊勢島の漁の技術を持ち優れていたせいか、広島内で一番になったとのことだった。
そして、引き続き、「ここの漁師は本当にすごいんですよ」と繰り返し話す。
実際どう技術力があり優れているのか、具体的な内容はわからなかったが、ここまで自身の島について、誇りをもって話す若い人がいる。
これには、きっと深い理由が絶対あるのだろう。「ここまで誇らしげに話す島の若者がいる=この島は元気」という印象を受け、「ここの漁師の凄さを探りたい」と思いぼくは船へと戻り寝た。
明日は結花の限界に迫る…<続きはこちら>
<前日のストーリー 『day 21.1 兵庫県 坊勢島 海上タクシー松尾さんとの出会い ~ 島でよくみるスクーター3人乗り?! ~』>
<翌日のストーリー 『day 21.3 バックパッカー旅で活用する地図帳』>
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