この日、移住先の自宅の汚水を綺麗に浄化する「合併浄化槽」のポンプ/ブロワー内部の一部が破損したため、部品を調達し、修復した。
このブロワーは、合併浄化槽内の微生物の働きを活性させるために空気を送り込むポンプ。
調べてみると、ブロワー内部のフィルターは劣化するので、何年間に一度、交換する必要があるそうだ。
劣化すると、中にある電源部分も落ちるため、ポンプブロワー自体に電気が通らなくなり、電源が入らなくなる。
公共下水道が整備されていない地域の家では、各家々の汚水を浄化する「浄化槽」を設置していることが多い。特に“田舎”エリアではそんな傾向があるそうだ。
鎌倉や東京などの都会に住んでいたときは、「浄化槽」という言葉すら聞いていなかった。能登の田舎に移住したときに初めて、その言葉を聞き、役割を理解した。
田舎/地方で、町から離れた村々の多くの家は、浄化槽を利用して、排水・汚水の処理をして、処理されてきれいになった水を”外”へと放水する。
浄化槽はまさに「槽」または「タンク」で、家の地下にうまっている。
その浄化槽に、専用のポンプ ブロワーで、エアー/空気を送り込み、浄化槽内にいる微生物を“生き生き”させて、その働きを利用して、家から出る汚水を分解する。
汚水を綺麗な水にして、外の溝へ放水、水は、家の外にある溝を流れ、海や川へと流れていくわけだ。
イメージとしてはこのような感じで、茨城県笠間市のホームページに詳しい情報が載っている(こちら)
浄化槽がどれだけ強力な“力”で、汚水を浄化して、放流しているのかは正直なところ、わからないが、浄化するために、浄化槽の内部では複雑な汚水処理が行われているようだ。
しかし、上下水道が整備されていない田舎/地方では、まだまだ「浄化槽」すら、整備されていない家も多いかと思う。
岩車に移住し2013年から4年間 住んでいた家では、単独浄化槽すら整備されていなかった。
汚水はダイレクトで海へと流れていたのだ。
そのため、費用はかかり、汚れ落ちは合成洗剤と比べて微妙なのかもしれないが、自然環境に優しいもしくはすぐに分解される洗剤、石鹸、シャンプーなどを利活用していた。
海を汚してしまうと、最終的に自分の体にかえってくる。設置には100万円以上の費用がかかってしまうので、余裕がないぼくらには浄化槽の設置が難しかったので、自然環境に優しい製品を利活用し、「できる範囲で、各個人ができる取り組みを行う」ことでなんとかしていた。
より身近なこととして捉えて考えなければ、自然環境は汚染され、あとあと後悔するのはぼくら、人間なのだ。
まぁそんなこんなで、新しい家の浄化槽ブロワーポンプ内の部品交換は滞りなく終わり、無事、再び動き出したのだった。
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