能登・穴水町岩車(石川県) – 穴水町に入る手前には「穴水町 星空のまち」という道路標識がたっているのを知っているだろうか?
それは、穴水町の商店街が今晩(2016年8月27日)開催した町中全体で約4200個(のと鉄道イベント含め)のロウソクが灯るイベント『カフェ・ローエル』とも関係がある。少し前段が長いが、まずは穴水町と「星空の町」の関係について、ざっくり説明しよう。少し長いが、気長に読んでほしい。
穴水町と星空の関係
穴水町には天文台があるぐらい、実は星空が綺麗に見える町なのだ。
「穴水町 星空のまち」を提唱する背景には、アメリカ・ボストン出身で、ハーバード卒の天文学者パーシバル・ローエル(1855年~1916年)がいる。
パーシバル・ローエルは明治時代1889年に、穴水町含む能登半島を訪問した。その後、旅行記『NOTO – 能登・人に知られぬ日本の辺境』を出版したことでも知られている。
ローエルは、漁業用でボラを獲るためにつくられた「ボラ待ちやぐら」を初めて見て、「怪鳥ロックの巣のようだ」と「NOTO」で表現をしている。
ローエルは穴水町を訪問した際、天体観測などを天体的なことを行った史実はないようだが… 「NOTO」を出版したローエルを尊重しつつ、そして、天文学者だった彼にちなんで、町は「星空のまち」と名付けたり、町内の和菓子屋「泉花月堂」は銘菓「ローエル」をつくったり、「ボラ待ちやぐら」の説明内には彼の名を入れるなどしているのだろう。
その他、穴水駅前の「さわやか交流館プルート」もローエルの名誉をたたえ、名付けられれた。
「プルート=Pluto」は「冥王星」を意味する。ローエルは自身が亡くなった1916年に、冥王星“Pluto”の存在を軌道計算により予知。その14年後に、冥王星が発見され、英語“Pluto”の頭文字PLには、最初にそれを予知したローエルのイニシャル(“P”ercival “L”owell)の意味が込められた。
穴水町岩車の漁港で「天の川」を撮影
そのような背景から、穴水町では、ローエルの名前や意味が込められたイベントや名称が存在するのだ。今晩開催した「カフェ・ローエル」もその一つ。
「カフェ・ローエル」のイベントは別途レポートするが、「カフェ・ローエル」から岩車の自宅へ戻り、曇るまでのほんの約10分間、星空に「天の川」が観えたので撮影した。
日本では「天の川」=7月の七夕をイメージする人たちが多いかと思うが、実は今の時期でも見ることができる。
街灯や民家の灯りがある中では、明かりがレンズに入ってしまい、星の写真撮影は困難。周りに明かりがなく、町の“暗闇”スポットであれば、より船名に撮影することができただろう。
最後にこう言うのもなんだが…能登半島や自然豊かな田舎へ行けば、星はどこでも綺麗だ。
夜、街灯が少ない田舎では、懐中電灯を照らしながら“前”を見て歩く人が多いかと思う。
たまには真っ暗闇の中、懐中電灯を消して、立ち止まり、空を見上げてはいかがだろうか?
自身の町がどれだけ“澄んでいるか”わかることだろう。
道は自身でライトを照らせば明るくなる。
街灯が少ない田舎には、そんな魅力もある…という話しでした。
● 七夕…アメリカ・オレゴン州の絶景スポット「クレーターレイク」で「ミルキーウェイ(天の川)」…星空を眺める / Milky Way & Crater Lake 1 |
● 夜な夜な一人旅: 「穴水町 星空のまち」は本当なのか? |
ローエルがどんな旅をしたのか…気になる人は『NOTO – 能登・人に知られぬ日本の辺境』をぜひ!
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