2011年2月5日(土) – ぼくら田舎バックパッカーは…あらゆる人との出会いから、
なんと!宇久島(うくじま)での子牛の競り「牛市(うしいち)」へ行くことができた。(その内容はこちら)
これまで、こんな現場を見たことなかったので…“新鮮”が適切な表現なのか…なんとも微妙なところだが、「おぉ~!牛の競りだぁ~」、「牛って、子どものころから、競られて故郷を離れるのか」、「自分が牛だったらどうするか。かわいそうだけど、肉は大好きで、それを美味しく食べるしなぁ」と、なんとも複雑な想いが頭を過った現場だった。
「牛市」での競りのあと、ぼくらは、15:40神浦港発の定期船で小値鹿へと向かう予定。猪鼻さんの車で送ってもらい、1泊させてもらった畠中絵美さんも港に見送りにきてくれた。
寺島と同じ港。ぼくらのバックパックを置かせてもらったエトワールから、小値賀への定期船が出港する神浦港へと向かう途中、猪鼻さんが、スーパーに寄る。なにか急用な買い物なのだろうか…
スーパーでの買い物を済ませて、車に乗り込み、小値賀への定期船の港に向かった。港の待合所には、「牛市」で競りが終わった小値賀の家畜農家の人たちがいる。
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五島列島・宇久島でお世話になった畠中絵美さん(左から二番目)、 観光協会の猪鼻聡さん(一番右)。一番左の方は絵美さんの学生時代の同級生 |
絵美さんの同級生も、ぼくらを送りに来てくれた。出航時間まで、皆で缶コーヒーを飲みながら、時間をつぶす。
絵美さんは、待ち時間の間、ぼくらのために、定期船乗り場で小値賀への帰る人たちに、「(ぼくらを)小値賀の町へと車で乗せてもらえませんかね?」と交渉をしてくれている。なんて面倒見のいい人なんだ…とぼくらも一緒にみんなに挨拶する。
すると、今日の「牛市」で牛を40万円で売ったおじさんが、その交渉にのってくれた!っと、その優しさには大変ありがたかったのだが、おじさんは、牛が売れた嬉しさのあまりなのか、明らかに飲みすぎていて…かなり酔っ払っている。まともに話せる状況ではなかった。
さて、猪鼻さんは、ぼくらを神浦港へ車で送る途中、スーパーに寄っていた。そのとき…神浦港までの距離感が全くつかめなかったので、
「そんな急ぐ買い物なのかなぁ…ぼくらを送ったあとに、スーパーに行けばいいのになぁ」と、
送ってもらう立場にいながらも、ずうずうしいが、ちょっとした焦りからそんなことを思っていた。
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五島列島・宇久島 最後まで送ってくれたみんな。 小値賀への定期船に乗っているぼくらをテープで見送ってくれた! |
ぼくらは船に乗りこむと、
猪鼻さんが「はい!」と三つの見送りのテープを渡してくれた。
「おー!買い物は、このテープだったのか!」
これまで、多くの離島へ行ったが、見送りテープでの見送りは初めて!
かなり嬉しい!
次の旅先に向かったぼくらは
テープで宇久島とつながれ、みんなに手を振り続け、お別れした。
印象深い出会いとお別れだった。
結花もぼくも、また宇久に来る気満々のまま、小値賀へと進んでいった。
このお別れには全く関係ないが…
船の中で地図を広げ、今更、五島列島は東シナ海に浮かぶ島だ…と気付いたぼくだった。
この船は約20分後の16:00に、小値賀の柳港(やなぎこう)に到着する。
<次回のエピソード 『day 86.2 “小値賀(おじか)”で湘南からの移住者との出会い』>
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