2011–02 Backpacking KYUSYU <九州>福岡県(小呂島)・長崎県(池島・五島列島)

day 77 福岡県 小呂島で“漁”へ行く田舎バックパッカー ~昼過ぎの網“仕掛け”と夜中の網揚げ~

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小呂島 福岡県 島田乾生

2011年1月27日(木) – 昨日、島田乾生くんや、乾生くんの家族にいろいろと話を聞き、夕飯までご馳走になった。

その晩、ぼくらは、小呂島公園からテントやバックパックなどを、定期船・待合所近くにあるプレハブ小屋に移動させ、そこで一泊させてもらった。(昨日の話はこちら、乾生くんとの会話はこちらから)

プレハブの中でテントを張って、寝ていたわけだが… 

早朝、プレハブのドアを開けられ「x28u7y+!?」とわけのわからない言葉で一時的に起こされた。

この中で、テントを張ることについては、許可をもらっている。

泊まり込み 釣り 福岡

【福岡県 小呂島を散策中に釣りをしにきた夫婦とも出会う】

問題はないだろうとぼくらは、少し疲れていたので…気にせず寝続けた。

13:20の船に乗ろうと、テントをたたみ、待合所に荷物を移動させた。

年配の夫婦とおじさんの釣り人 3人が待合所を通り過ぎ、「今日の船は欠航よ!」と教えてくれた。

彼らは、欠航になるとは思っていなかったので、購買部で飲食の買い出しに行き戻ってきたところだった。

女性 バックパッカー 旅人

【福岡県 小呂島(おろのしま)を散策中】

昨日、学校見学をさせてもらい、乾生くん家族にもいろいろと話を聞いたので、行くところがなくなってきた。

家庭農園があった山道を散策…。結花は防波堤エリアをうろうろしている。

購買部や漁協周辺をうろうろしていると、購買部付近で、2人の若い人たちが、缶コーヒーを飲みながら話をしている。

彼らに漁師に関する話を聞いてみる。彼らは2人とも21歳。1人は料理シェフになりたいと思っている。

どうやら、小呂島の若い人たちは、漁師以外にやりたいことがある人たちばかりのようだ。

小呂島 若手漁師

【福岡県 小呂島 乾生くんの他、二人とも漁師をやりつつも他の“夢”がある】

 

島田乾生君家族と漁に出ることに

うろうろして、また漁港に戻ると、漁に出ようとしていた乾生くんのお父さんが船から「乗るか~?」と、声をかけてくれた。

漁に出たことがないぼくは、船上での出来事に興味津々!「是非、行きたいですよ!」と船に乗り込んだ。

急いで結花を探し、大声で「結花~!」と何度も叫ぶが全く反応がない。

結花に行き先だけでも伝えたかったが、時間がなかったので「大丈夫です。出発してください」と伝え、14:30に漁港を出発した。

漁は1時間ほど。小呂島は1人になっても何も危険はない。また、よく考えると、どちらにしろ結花は船酔いで、船には乗れないだろう。

定期船で酔ってしまうほど。船に乗っているのは、乾生くんの父親の親次さん、乾生くん、乾生くんの従兄弟。

今日は、定期船も欠航するほどで、船の揺れは強かった。

親次さんが船を操縦し、網を仕掛けるポイントに到着した。

乾生くんと従兄弟が海に網を段階的に投げ込む前に、他の漁師が網を仕掛けるポイントに到着したかを無線で確認し合う。

みんながポジションに着いたところで、仕掛けの開始の合図がでる。みんな公平に同じ時間に定置網を仕掛ける。

小呂島 定置網 福岡県

【福岡県小呂島での漁に初同行!仕掛けの網を準備中。箱には海へと投げて仕掛ける網が入っている。島田乾生くんと乾生くんの従兄弟が海に仕掛けを順々に投げこむ】

網をあげる時間も決まっている。お父さんが、船の操縦席から「ピー!」と笛で、乾生くんたちに仕掛けの合図をする。

笛を聞いた乾生くんたちは、いくつもの箱に入った網の仕掛けを海に投げこみ、網を順々と海底に沈ませる。

親次さんは、ソナを確認しながら、魚が捕れそうな方向へと、船を走らせる。網が海の中へと入っていく。

全ての箱には、長さ約50メートルの網が入っていて、箱ごとの網は紐で繋げられている。網が絡まないように、箱で網を分けているのだ。

網の長さは、合計約1マイルで高さは1メートル80センチ。この網が、2つの場所に仕掛けられる。

網の下部分に重しをつけて沈め、上部分を浮で浮かべる。海底から垂直に網を張ることで、網を縦に立たせる状態にし、網に魚を引っ掛けるのだ。

【福岡県 小呂島で漁に同行させてもらったときの漁の様子】

船の中にはソナの他、過去の漁獲情報が蓄積されたGPSが搭載されている。

このGPSにより、どの海上のポイントでどんな魚が捕れたかがわかる。この漁獲データが今後の漁のノウハウとなる。

いわゆる、漁のナビゲーターシステムだ。このバックアップは、フロッピーに保存しているそうだ。

小呂島 福岡県 漁

【福岡県小呂島で漁に初同行!仕掛けの網を準備中。お父さんの島田親次さんは船を操縦。過去の漁獲情報データが蓄積されたGPSをベースに、網を仕掛けるポイントへと船を走らせる】

2度の仕掛け設置のあとは基本、その他のエリアに自由に仕掛けを行ってもいいようだ。

親次さんと乾生くんたちは、夜中0:00~1:00ごろ、仕掛けた網を捕りに出発し、3時間後に戻ってくる。

そして、網に引っ掛かった魚を、島の皆で取る作業を漁港で行う。

小呂島 福岡県 島田乾生

【福岡県小呂島での漁に初同行!漁師の島田乾生くん】

漁から戻り、周辺をうろうろして、結花を探していると、乾生くんのお母さんと購買部の前で会った。

「こんにちは。昨日はありがとうございました!」と話しかける。

 

許嫁(いいなずけ)の文化があった小呂島

ここで、ぼくが珍しい!と思ったこの島の文化は許嫁(いいなずけ)の結婚。

20~30年前、親次さんと貴美さんが結婚するまで、この島では従兄弟同士で結婚することが多かったそうだ。

産まれてきた子どもに障害などが見受けられ、親次さんは、親戚同士の許嫁結婚を反対していたそうだ。

島外から奥さんがくることに対して、島の人たちは反対。お互いの家族や職場の人たちは、結婚に反対していたそうだ。

それまで島外から来た人は、お母さんのみだったそうだ。

昨日に引き続き、お母さんは、「良かったら今日もお風呂に入りますか?」と親切に声をかけてくれた。

しかし、2日連続はさすがに申し訳ない。お父さんたちは、夜中1:30ごろ、漁に出発するので、18:00、19:00には寝る。

1:30に出て、3:00~4:00ごろに戻ってくるそうだ。あまり迷惑もかけたくなかった。

しかし、お風呂には入りたい…。「ありがとうございます」とお礼をして、「では夕方ごろ行かせてください」と言い、結花を引き続き探す。

小呂島 福岡県

【福岡県小呂島を散策中。幼稚園から少し上のほうから撮影】

16:00頃、昨日、小学校で会った子どもたちが購買部そばの神社で遊んでいたので、「みんな、昨日ぼくと一緒にいた女の人、結花見なかった?」と聞いてみた。

「待合所にいたと思う~」と言い、走ってぼくと一緒に結花を探してくれた。みんなが言ったとおり、結花は、待合所にいた。

小呂島 風景 福岡県 神社

【福岡県 小呂島の七社神社】

福岡県 小呂島

【福岡県 小呂島の細い道】

18:00を過ぎると、乾生くんの優しいお母さんが、ぼくらがいた定期船の待合所に来てくれた。

お父さんの親次さんと乾生くんは寝てしまったが、ぼくらは“静かーに“、お風呂入らせていただき、ご飯までご馳走になってしまった。

親次さんと乾生くんは今日、お昼に仕掛けた網を、夜中1:30に捕りに行く予定だ。ぼくも一緒に行かせてもらった漁だ…どのくらい魚が捕れるか気になる…

「夜中の漁ですが…ぼくも同行できませんか?」と、お母さんに聞いてみた。「聞いてみないとわからないけど、おそらく大丈夫だと思うわよ」と言ってくれた。

では、「1:10ごろまた来ます」と言って、プレハブ内に張ったテントに戻った。

1:00前まで起きてようと思ったが、眠くなってきたので、1:00ごろまで寝た。

結花は船酔いがひどいので断念。1:00ごろ、島田さん宅に行くと、「早朝、定期船が出るだろ。戻ってこられなかったまずいから、やめたほうがいいなぁ」と、言われてしまった。

確かに、ぼくらが翌朝に乗る予定の定期船のことを心配して、漁に行くのは、仕事上、迷惑。

「そうですよね。わかりました。では今回は諦めますね!」と、テントに戻りまた寝始めた。

明日、ぼくら田舎バックパッカーは、小呂島を出て、佐賀県を経由して、長崎県へと向かう。<続きはこちら

< 前回のストーリー 『day 76.6 福岡県 小呂島 EXILEのミュージックスクール特待生 島田乾生くん家族とバックパッカー夫婦の夕べ 』>

< 次回のストーリー 『day 78 佐賀県を通り過ぎ、長崎県の“居酒屋駅”近くでのテント泊 ~今日は移動日~ 』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)にフルタイム広報として関わりつつも、モノのレンタルや借り放題事業を行う「flarii(フラリー)」、“遊び”を取り入れ人間関係“つながり”をリモートで構築する「バヅクリ」、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てらた牡蠣の販売もサポートする。

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