2011-01 Experiencing Life in Noto - 能登での田舎暮らし体験

day 71.2 石川県穴水町での“田舎暮らし” 最後の晩と「のと鉄道」主催の牡蠣祭り

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穴水町 移住者

2011年1月16日(日) − 今日は、穴水町出発の1日前。穴水駅構内では、のと鉄道は「牡蠣祭り」が開催されている。

この時期、牡蠣祭りは、のと鉄道路線のあらゆる駅近辺で開催されている。

最大のかき祭りは、穴水町の全長400メートルの炭火焼のコンロで楽しむ「ジャンボかき祭り」だ。

穴水町 牡蠣祭り のと鉄道

【石川県 穴水町 「早く牡蠣焼けないかなぁ」と連日の牡蠣にご満悦の結花】

 

穴水町出発の前日

ぼくらの穴水町滞在の最後の夜18:00ごろ、倉本沙織さん家族岩本佳子さん家族鈴木久善さん、新田信明さん、ぼくらは中華レストラン「香林」に集まり、飲み会をすることになった。

みんな、2010年10月に、能登半島を旅したときに出会ったメンバーだ。

のと鉄道の牡蠣祭り後、18:00前まで、倉本さんのお宅にお邪魔させてもらった。

倉本 石川県 穴水町

【石川県 穴水町 倉本さんと陵太郎くん】

倉本さんは、ぼくらが初めて穴水町に来た時、最初に出会った二人の一人。

もう一人は、岩本さん。ぼくらは二人と出会い、穴水町の人たちとつながり始めた。

倉本さん宅に入ると、ソニー製品が多くあることに気づいた。

倉本さんはソニー・ユーザー。オーディオ・プレーヤーはウォークマン、パソコンはVAIO(バイオ)、カメラはα(アルファ)を使っている。

ちなみにカメラは、家族の一員が使っていた一眼レフのコニカミノルタのレンズをそのまま使うことができるので、アルファを使っているとのことだった。

倉本さんの旦那さんは、輪島市役所・地域振興課の部署に勤めている。

市役所の代表として、最近東京で開催された「どんぶり祭り」に参加したそうだ。この祭りには珠洲のレストラン「浜中」が出展、「幸寿し」の橋本さんも応援参加した。

輪島でも能登全体を盛り上げようと頑張っている。旦那さんは2010年10月にぼくらが行った渡り鳥や海女さんで有名な舳倉島(へぐらじま)の振興も担当。(舳倉島へのバックパッカー旅のストーリーはこちら

 

能登 輪島に初めて行ってみて…

輪島には訪問者のリピーターが少なく、輪島の活性化に苦戦しているそうだ。

能登空港が開設されたが、輪島には、何度も訪問したくなるほどの魅力がない。

訪問者に「また来よう」という印象をつけられないまま、帰らせてしまうわけだ。

2010年10月、ぼくらが輪島の朝市を通ったとき、「買ってください…」と、道で野菜などを販売していたおばあちゃんたちから悲しそうな口調で問いかけられ、「買わないと可哀そうかなぁ…」と、ぼくらの気持ちが申し訳なくなる。

一度通れば、「もういいかなぁ」と思ってしまった。これでは、リピーターがいなくなるかもしれない。

輪島には元気がないなぁと感じた。

一方では、輪島を活気づけようとしている人たちもいる。

ホテル「ルートイン」の裏側にある、ぼくらが以前テントを張らせていただいた…観光案内所の海の駅「六銘館(ろくめいかん)」では、フレンドリーなおじさんたちが積極的に、輪島を元気づけようと、観光案内ビラを観光客に配布していた。

この前出会ったスザーン・ロスさんも含め、一部の人たちからは、“活気”を感じることができた。

あと追加だが、輪島の銭湯「白山湯(はくさんゆ)」は、最高に気持ち良かった!

ここには数回行ってしまった!(まぁ、海が荒く、舳倉島への船の欠航が続き、輪島の滞在期間が延長した背景もあるが…)

というのが…ぼくらの輪島に対する印象だった。

話がそれてしまったが…

倉本さんの息子 陵太郎くん(りょうくん)は見た目ハーフっぽく、すごくかわいいハンサムな男の子。

耳が不自由なため、周囲の声が聞こえないこともある。

倉本さん夫婦は、何事についても、きちんと理由をつけて、論理的に説明をしている。

物事は「こうなの!」という押しつけた言い方ではなく、物事が「なぜそうなるか」をわかりやすく解説。

一のことに十以上の盛りだくさんの内容をつけて、優しく説明をしている。

言葉の使い方も気をつけて説明をしていて、「座布団“を”重ねる」「ブラインド“を”上げる」「パパ“は”出張です/“が”怒る」など、助詞の例文なども家の壁に張っていた。

親元から離れたときに人一倍の知識を持つことができるよう、りょうくんの教育に力を入れている。

そんなこんなを話したり、家にあったトランプリンで遊んだりしているうちに時間は流れ、いつの間にか、今回の穴水町滞在の最後の夕飯時間10分前になった。

倉本さんとは2010年10月に出会ったばかりだが、随分前に会ったことがあるかのような感じで話せる。

 

穴水町最後の夜

飲み会の場所は、今回の滞在初日のお昼に行った中華料理「香林(こうりん)」だ。

飲み会中、ぼくの頭は宙に浮いたかのように、「ぼくらは本当に良い人たちに囲まれているなぁ」と嬉しくなり、考えるばかりだった。みんなとは2010年10月に1~2回会っただけ。

ぼくらのような“変な“夫婦は、類は友を呼ぶ」のだろうか…「中川さんたちは、人を呼び寄せる力がある」「と岩本さんの一言で大笑いするなど…飲み会は盛り上がり、あっという間に終わってしまった。

ぼくらは新田さんと一緒に、タクシーで岩車方面へと戻っていった。

穴水町 移住者

【石川県 穴水町で過ごす最後の夜はみんなと中華料理「香林」に集まって大宴会】

なぜかわからないが、帰りのタクシーでは、幽霊の話になった。

タクシー運転手さんが幽霊を見たこと、小学生大人数がオレンジ色の浮いているモノやUFOを見たという話が始まった。

ぼくは幽霊やUFO話が苦手。自分が見たことがないので信じられないところもあるが、“ぞくっ”として鳥肌が立つわけだ。

タクシーの人が、人魂を見たという話のとき、新田さんのコメントが実におもしろかった。

「いやー、でもよかったですね。(幽霊を見ることで)自分の認識が広がったわけですから」と幽霊話もポジティブにとらえる新田さん。

「迷信では片付けられない話があるんですよね」など、どんな話でも紳士に真面目に答えるところが新田さんらしかった…

新田さん宅に着き、一杯飲みながら、穴水での日々を振り返って話していると、そのうちみんなの目は、テレビの力に惹き寄せられ、放送されていた映画「インディジョーンズ」に夢中になっていた。

ぼくは、ぼけーっとテレビを見ながら、「良い人々に囲まれ、沢山の田舎の生活スタイルを教えてもらい少しずつ体験することができたなぁ」などと思い、「そんな体験談を可能な限りまわりの人たちに伝えたい」などとメモ帳に書き始める。

が、だんだん眠くなり、うとうとし始めた。

明日の出発のために、椿崎の家に戻って、バックパックに荷物をつめて帰りの準備をしなければ…

中川生馬 移住者

【石川県 穴水町(左)ぼく(中川生馬)と新田信明さん】

仕事から戻ってきた奥さんに挨拶をして、夜道、新田さんの家から歩いて椿崎へと戻る。徒歩20分ほど。

外灯の間隔距離が長く、暗い道が多い。タクシーで話した人魂の話を思い出すと鳥肌が立つ。途中で、キツネなど夜行性の動物を見かけることを期待したが、残念ながら、何も見かけなかった。

さて…家に着いたら、お湯はでるだろうか…

最後のお風呂に入りたかったが、残念ながら、お湯が出ない。

ガスの電源が、点滅している。明日朝になれば、お風呂に入ることはできるのだろうか…。

家があるのに、バックパッカー旅のように、お風呂に入れないことがあるとは思ってもなかった。

明日の朝までに、直っていることを期待したい…(続きはこちら

<前回のストーリー 『day 71.1 石川県 穴水町 『ピンチはチャンス』 ~家にようやく入れたが…寒過ぎでお湯がでない!~ 』>

<次回のストーリー 『day 72・73 石川県 穴水町 田舎暮らし“ちょい住み”最終日 ~テント旅じゃないのにお風呂に入れない…お湯が出ないときはどうしたら…~ 』>

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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