青森県 下北半島 仏ヶ浦 - Hotokegaura (Rocks) on Shimokita Peninsula (Aomori Pref)

青森への一人旅…2 ~“跳ねた”ねぶた祭り、“虻・熊・海”と仏ヶ浦へ行った2009年~ / Solo Travel of 2009 in Aomori Pref. Japan – Nebuta Festival, Hotokegaura…-

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20101225日(土) – さて、引き続き、青森への旅の続きだ。続きというよりも、2回目に青森へ行ったときの話しをここに記録する。(前回までの話しはこちら

青森では、日本三大夏祭りの一つ「ねぶた祭り」が毎年8月に開催される。みな「らっせらー、らっせらー」という、興味深い掛け声とともに、ねぶたの回りを跳ね回る。十和田湖(とわだこ)、奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)、十二湖(じゅうにこ)への一人旅から2年後の20098月、ぼくは再び青森へ行った。

その時は、オレゴン大学時代に出会った外崎のりさんの家に泊めさせてもらい、数人の友人と跳ね回った。友人三人と一人旅のミックスの青森旅だった。※最近のねぶた祭りについてはこちらFor recent Nebuta Festival in Aomori, please see this link

20098月の青森ねぶた祭り

My first Nebuta Festival in Aomori Prefecture, Japan

最近のねぶた祭りについてはこちらFor recent Nebuta Festival in Aomori, please see this link

初めての青森ねぶた祭り

My first Nebuta Festival in Aomori Pref., Japan

※最近のねぶた祭りについてはこちらFor recent Nebuta Festival in Aomori, please see this link

この「らっせらー」というねぶたのまわりを飛び回るハネトの掛け声のもと、みんな体当たりを仕合、ぶつかりあって跳びまくる。体当たりをしあう理由はよくわからないが…とにかくそんな感じで盛り上がるお祭り。

ぼくらは、ねぶた祭りの衣装レンタルの店にへ行き、祭り衣装に着替えて皆で飛び回ったのだ。数十体のねぶたは、青森市内の商店街の道路(期間中は通行止め)を一周する。ねぶたが通る道路には、祭りの正装をしないないと入れないのだ。
翌日、東北フリー切符を持っているぼくらは、青森付近の“どこか都会”の町へと行く予定で、電車に乗って座っていた。しかし、せっかく青森まできて、「都会に行っても、東京やその他都会と変わらないだろう」とぼくは一人思い、電車出発1分前に、車内から一人飛び降りて、下北半島(しもきたはんとう)の仏ヶ浦(ほとけがうら)に行くことにした。
佐井行きのフェリーに乗ると、下北半島をサイクリングする多くの若者たちが乗っていた。ぼくは福浦(ふくうら)の町が気になり、ここで降りる。

ここからが難関だった。“難関”の理由の一つ目に、ぼくはテントを含め約10キロ弱ある荷物を担いでいる。二つ目に福浦から仏ヶ浦までの距離は、7キロぐらいなのだが、登り道が多く、感覚的には10キロ以上ある。

そして…三つ目がかなり厄介だったのだ…

三つ目は虻(あぶ)だ。一人で歩いていても、この“小さな虻のフレンズ”が、ぼくの回りを飛びまわり、”休む暇”が全くないのだ。リラックスして気軽に歩けないわけだ。止まると刺される道のりである。

青森県 仏ヶ浦への途中
On my way to Hotokegaura in Aomori Pref., Japan

仏ヶ浦へ向かう途中、何十匹もの虻がたかってくる。足や手を動かしながら歩いていても、体に集り、中々離れないのだ。これまでで一番厄介な旅仲間だった。ぼくは手足を動かしながら、狂ったかのように、体をぶらぶらと動かし、歩いたり走ったりして道を進む。

リュックの中に、団扇(うちわ)を入れていて、これで虻を払おうとしたいのだが、リュックを道に置いて止まってしまうと、その瞬間に虻が“ひたすら”沢山たかってくるのだ。うちわを出す隙もない。「なんだよ!こいつら」、「あー!」と一人何度も叫びながら、虻との格闘。休んでいる暇は全くない。途中、木の隙間から太陽光がともされていた場所でうちわを出した。このスポットでは、虻にたかられなかった。ここからは、うちわを武装したぼくと虻の「一人旅人 vs 」の一騎打ちだった。


青森県 仏ヶ浦への途中

On my way to Hotokegaura in Aomori Pref., Japan
その先、仏ヶ浦まで…団扇をずっと振り回していたぼくだ。本当に“ずっと”である。
仏ヶ浦に着くと、時間は、17:00を過ぎていて、あたりが暗くなり始めていた。この日は、ここでテントを張るしかない…

が…到着早々ここでもまた厄介なことがあった。

仏ヶ浦に着いたのはいいが…その入口には、「熊出没注意(くましゅつぼつちゅうい)!!」の看板が“どーん”と立っている。ここまできて…「虻の次は熊かよ…」と思い、海岸に聳え立つ岩「仏ヶ浦」方面へと下る。途中、仏ヶ浦に向かおうとしていた家族と出会ったが、彼らはお年寄りや子どもを連れていたので、下にある仏ヶ浦までは行かなかった。すぐに駐車場へと引き返して、「頑張ってくださいね」とぼくに一声かけて帰って行った。

ここにきてもはすごかった。海岸に到着。仏ヶ浦は、どでかく細長く聳え立つ岩だらけのスポット。多くの岩が海岸沿いに並んでいる。昔の人は、大きな岩を仏様がわりに拝んでいたらしい。

青森県 仏ヶ浦への途中 ようやく仏ヶ浦が見えてきた

On my way to Hotokegaura in Aomori Pref., Japan. I finally see Hotokegaura
青森県 仏ヶ浦 入口に「熊出没注意!!」の看板
At the entrance of Hotokegaura in Aomori Pref., there is a warning sign of bears.

あたりは暗くなってきたので、今日はここにテントを張ることにした。テントを張っている最中も虻が集ってくる…。虻は本当にやっかいである。蚊よりもたちが悪い
暗い仏ヶ浦は不気味だった。本当に不気味なのだ。ぼくは、「仏ヶ浦」という…いかにも巨人が立っているように見える岩岩に囲まれながら寝るわけである。「巨人岩」と名前を変えてもいいぐらいだ。

ここから夜のバトルが始まったのだ。(続きはこちら


青森県 仏ヶ浦
Since I could not go further than Hotokegaura, I set up my tent at Hotokegaura in Aomori Prefecture
青森県 仏ヶ浦
Hotokegaura in Aomori Pref.
青森県 仏ヶ浦 到着時間が遅くなってしまい…この日先へは進めず
ここでテントを張ることになってしまった
Hotokegaura in Aomori Pref.
青森県 仏ヶ浦
Hotokegaura in Aomori Pref.
青森県 仏ヶ浦  朝になると漁師さんたちが、ウニなどを採っている
Hotokegaura in Aomori Pref.
青森県 仏ヶ浦
Hotokegaura in Aomori Pref.

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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