2010-11 Backpacking Shikoku Islands - 四国・瀬戸内海の島々へのバックパッカー旅

day 32.1 愛媛県 怒和島 学校訪問第3弾、怒和小学校の『集合学習』と『故郷を知る教育』

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愛媛県 怒和島 学校

2010年11月18日(木) – 怒和小学校には、6人しか生徒がいないため、同じ世代の多くの生徒と交流することができない。

怒和小学校の生徒のほとんどは、卒業後、中島の中島中学校に入学する。

怒和小学校では、中島のみんなと上手く交流できるように、中島小学校の生徒と交流する『集合学習』を実施している。

以前、同じく瀬戸内海にある島 伊吹島の伊吹小中学校を訪問した際、小さな学校では、個別に先生から徹底して教えてもらえる、というメリットを校長先生の山本忠由さんから聞いた。

 

子どもが少ない島の学校のメリットとデメリット

生徒が何を理解して、何を理解できなかったか、など生徒個人がわかるため、個別に親切に先生が教えてくれる。

小さな学校には、このようなマンツーマンの個別指導の大きなメリットがあるが、そこにはデメリットもある。

生徒が少数なため、同年代の意見を取り入れることができない。

少人数の学校の場合、個人の意見や発想を伸ばすことができるかもしれないが、様々な人の意見や考え方を自分の参考にしたり、あらゆる人たちの価値観を学ぶことが難しい。

このデメリットを解消するために、怒和小学校では、中島小学校との集合学習を取り入れているのだ。

また、このようなプログラムにより、怒和小学校の生徒は、中島小学校の多くの生徒と友達になるため、怒和小学校から進学予定先の中島中学校に入学すると、友だち作りもスムーズで、中学校コミュニティ内に入りやすい。

ちなみに、怒和島の中学校は4~5年前に廃校となった。

怱那諸島には、中島にしか中学校がないそうだ。

怒和島では、畑体験、魚釣りなど対自然の授業を実施するときに、地域の人たちの協力を得る。

自分が住む怒和島の人たちと触れあうことで、島の利点や欠点、島の大切さを実際体感することができる。

子どもと地域の関係性を強化することで、自分の島「怒和島」が好きになる。

怒和島の高齢者とクロッケーをして触れあったり、小学校が小規模なため、運動会は島の人たちも参加して、島全体で開催する。

島の自然、島の人々と触れ合い、『自分の場所を感じて知る』ことで『ここが自分の家』と思い、子どもたちの心が安定へとつながると話す。

愛媛県 怒和島 学校【愛媛県 怒和島 怒和小学校 農業体験の授業中】

愛媛県 怒和島 学校 教育【愛媛県 怒和島 怒和小学校 運動会は島民がみんな参加して盛り上げる】

ちなみに、砂田校長先生は授業を担当してないが、積極的に島の人々と関わり、あらゆる活動をしているそうだ。

学校を中心に怒和島のコミュニティと触れあう。

怒和島 愛媛 学校【愛媛県 怒和島 怒和小学校 年に一度の『学習発表会』を計画中】

子どもたちは、アオリイカや魚を釣って遊ぶ。

海や山で楽しめる暮らし。2011年3月には、1年間勉強したことを発表する学習発表会が、上怒和と元怒和の二つの場所であるので、これからみんな忙しくなる。

この発表会には、約30人島民が集まるそうだ。

給食中、ぼくらは生徒の皆に、「怒和島の何が好き?」と聞いてみた。

「夕焼けが好き」、「夕日で空や鳥が光っているところが好き」、「海や釣りが好き」、「将来は漁師になりたい」、「運動会は地域の人たちと一緒にできるから好き。

(指示された物を島民から借りてくることを競う)『借り物リレー』も好き」、「クロッケーも好き」など、子どもたちは島が大好き。

島の人たちも協力的で、皆が優しい。クロッケーは、授業の一環として取り入れていて、島の人たちと競うそうだ。

怒和小学校訪問が終わり、定期船乗り場へと向かった。

船を待っていると、優しい田中さんの奥さんが、ぼくらにミカンとおにぎりを持ってきてくれた。

愛媛 怒和島【愛媛県 怒和島を出発】

ぼくら田舎バックパッカーは、14:01発の定期船で高浜港へ戻り、八幡浜港から次の島へと向かうことにした。<続きはこちら

<前回のストーリー 『day 32 愛媛県 怒和島 学校訪問第3弾:怒和小学校を訪問 ~「故郷を捨てない」教育(続く)~』>

<次回のストーリー 『day 32.2 愛媛県 松山 『22冊の本を電子化』 松山駅でダウンロード』>

愛媛県 怒和島 学校【愛媛県 怒和島の砂田校長先生と】

 

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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