2010-10 Backpacking Nagano & Noto - 長野と能登へのバックパッカー旅

day 3 長野県 みどり湖と白駒の池 カモシカと遭遇 ~ 今夜はどこで寝るのか… ~

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長野県 みどり湖 振り向くカモシカ

2010年10月10日(日) – 朝7:30頃起床。ぼくら田舎バックパッカーは“とりあえず”、北八ヶ岳の一部で標高2,150メートルにある「白駒の池(しらこまのいけ)」へと向かっている。(前回のストーリーはこちら

昨晩、みどり湖駅周辺にテントを張った。「白駒の池」へは向かうが…とりあえず、今いる場所が気になる。「みどり湖」だ。


長野県,みどり湖駅, テント, 車中泊

どんな湖なのだろうか。疑問に思ったらできる限り追求したい。テントをたたみ、とりあえず、みどり湖へ向かった。

ちなみに、みどり湖駅は無人駅のため、駅周辺は静かだ。

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<< みどり湖へ >>

みどり湖までの距離は片道約6.5キロ。途中、近道だと思った道を進んだと思ったが、行き止まりになってしまった。

長野県,みどり湖駅, テント, 車中泊

その間違えた道の途中には、「みどり湖下ホタル生息の水辺」、沢ガニ、誰かが道ばたに捨てた軽ミニバン、みどり湖からの水流と田圃への水を調整するミニダムがあった。

ミニダムが行き止まり地点。

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ここまでで、約2.5キロ。そこからスタート地点の駅まで、引き返えすのはもったいない。途中、みどり湖方面に続きそうな坂道に入り、田圃が多い村についた。

坂道には結構な荷物だった。結花は途中で座り込む。ここまで坂を登って、道を間違えていたら大変なので、通りがかったおばさんに、みどり湖への道を聞いた。方向感覚は合っていた。

長野県,みどり湖,畑, 旅

このあたりの畑は、余っているので、畑の一部を借りて耕すことが大歓迎らしい。

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道を聞いたおばさんは、畑を借りて、家族で食べる程度の野菜を育てているそうだ。(写真にもあるが)このあたりの民家では、作物を栽培している人たちが多そうだった。

長野県,みどり湖,畑,旅,ホタル生息地

このおばさんによると、「ホタル生息の水辺」には、ホタルが6月頃現れるらしい。

ぼくらは、ホタルを一度もみたことがない。ホタルを見たかったが、さすがに6月までは待てないので、みどり湖へと進んだ。

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みどり湖到着前に、ベンチと飲み物の自動販売機を見つけたので、休憩。

この錆びたベンチの足の割れ目からは、雑草が何とか生えようと頑張っていた。

<< みどり湖に到着早々…獣に遭遇!>>

みどり湖には10:00頃、到着。湖の周りにテントを張って、釣り堀を楽しんでいる人が多かった。

若干「人口的な湖」という印象もあったが、周辺は緑に囲まれた大きな湖。

到着後、道路を走って横切る動物をみかけた。「イノシシか?!」と思い、重いバックパックを下ろして、カメラを持ち走って近寄る。

「かなり大きいサイズのイノシシだなぁ。イノシシってこんな大きかったっけなぁ…」と思い近寄る。15メートルほど近寄り、カメラで撮影する。

みどり湖 動物 カモシカ

撮影した動物は、カモシカだった。「おー、カモシカだぁ!」 初めてカモシカをみた。

駐車場周辺で待っていた結花のところに戻ると、結花は、周辺の人たちに「すごい大きいイノシシがあそこにいたんですよー!」と大げさに話している。

長野県 みどり湖 振り向くカモシカ

ぼくは、「カモシカでしたねぇ」と冷静に訂正する。

ぼくらの大きな荷物を見ると、「重そうな荷物ねぇー。どこから来たの?」などと、長野出身の家族の方々から質問され、3分ほどの会話が始まった。

「頑張ってねー」と、話しが終わり、ぼくらは先を進んだ。

みどり湖周辺 キウイ 日本でキウイ育てているんだ

長野県 みどり湖 バックパッカー 休憩

みどり湖を一周して、12:00にみどり湖駅に到着。

<< 長野県 茅野駅に到着 蕎麦が美味!>>

茅野駅に着いたら、まずバックパックを下ろして、白駒の池で必要ない服などを有料ロッカーに詰め、バックパックを軽量化する。

これから山に行くというのに、結花は、コートや長ズボンをロッカーに入れようとしている。結花は青森出身だが、かなりの寒がり。山の中は、寒いので、防寒服をリュックに詰めるよう説得する。

必要のない荷物をロッカーに詰め終わると、ぼくらは朝から何も食べていなかったので、ロッカーの隣にある、蕎麦屋「そば茶屋」で「とろろ山菜そば」、「かき揚げそば」(新そば)」を食べた。

中に入っている新鮮なとろろ、わさび、山菜、そば、少量のスープ、これらが、かなり美味しかった!

「今まで食べた冷たいお蕎麦で一番美味しかったかもねー」で二人の意見が一致した。そして、茅野駅から、「気になる場所リスト」の白駒の池に近い、麦草峠へバスで向かった。

約1時間乗ったバスでは睡魔に襲われ、二人とも爆睡。

<< 長野県 麦草峠に到着!白駒の池 >>

麦草峠に到着。多くの人が、登山用ブーツ、タイツ、コートなどを着ている。確かに結構肌寒い。

結花はこの旅用に登山靴を履き、スキー用のコートを持ってきている。そんな中、ぼくは一人、ハーフパンツ、フード付きのトレーナー、ランニングシューズ。

「みんな見かけが大げさだなー」、「登山ブームにやられてるなぁー」と思い、ぼくは特に着替えることもなく歩き始めた。

結花は、寒かったようなので、ジーンズに履き替え、コートを着て、約4キロ先の白駒の池へと向かった。15:45頃、白駒の池に到着。

長野県 白駒の池 紅葉

紅葉が始まっていて、木々が赤や黄色に染まっていた。行き先で適当に見つけた広場で、キャンプをしようと考えていたが、キャンプ場があったので、そこでテントを張ることに。料金は650円。

まず、そこにテントを張り、荷物をテントの中に置いて、白駒の池周辺を散策。

長野県 麦草峠 白駒の池

苔が生えている場所が多く、映画「もののけ姫」の「獅子神」が出てきそうな雰囲気の綺麗な森だった。

長野県 白駒の池 散策 山道

ぼくらが向かった道は登り。麦草峠には、登山靴など履いていた多くの人がいたのに、いつの間にか、二人しかいない山道となっていた。

湿原まで辿り着いたので、ここで記念撮影。17:30頃から付近が暗くなってきたので、テントに戻って、夕飯の準備を始めた。

長野県 白駒池 湿原 バックパッカー

夕飯と言っても、大したご飯を準備できない。この時あった食べ物は、お米、おかゆパック、ふりかけ、もらった帝国ホテルの缶詰ビーフシチュー、お茶漬けの素(前職で京都出身の人からもらった「京茶漬」)、食べるラー油など。


長野県 白駒の池 キャンプ

しかし、まだ、ストーブがない。これら食べ物を温められないということものあり、結花は、キャンプサイトの受付で、コアラのマーチとポテトチップを買っていた。

せっかく自然の中でのキャンプだったのに、ストーブを持ってないことは失態だ。

基本的な必需品は、途中で買うのではなく、ある程度装備してから、出発したほうがよかった。ぼくらは、徒歩とバス移動なので、そう簡単にアウトドアショップがみつからないのだ。

お粥パックに、黒ニンニク長いも入りの食べるラー油(青森県産、結花の実家に行ったときに購入)、ふりかけを入れて食べた。

結花は、それを「おいしい!」と食べながら、コアラのマーチ、ポテトチップを食べる。

そのうち、調子にのってしまった結花は、食べるラー油とふりかけが入った、お粥パックに、お茶漬けの素を大量に入れてしまった。

それを食べたら、「まずい!」に変わってしまった。

そりゃそうだ。おそらくお茶漬けの素には、塩が多く入っていて、お湯やお茶をかけると、塩が薄まる前提でつくられている。

ふりかけのように食べてしまうと、かなり塩っぽくなってしまう。

その後、寒い外、冷たい水で顔を洗って、歯ブラシをして寝た。

ちなみにトイレは、“ぼっとん”汲み取り式トイレ。

男性用の小便トイレは、長細い板で作られている四角い筒。キャンプサイトを管理している人が、手作りしたようなトイレだった。

トイレにはライトがないため、懐中電灯を持っていかないと足元が見えない。

テントからトイレまでは約30メートル。夜は真っ暗闇を歩いて行かなければいけない。

長野の夜空はものすごく綺麗だった。<続きはこちら

長野県 白駒の池 湿原 バックパッカー

長野県 白駒池 紅葉

<前日のストーリー 『day 2.5 長野県 みどり湖駅で“野宿”』>

<翌日のストーリー 『day 4 長野県茅野 バックパッカーと消防士・矢島さんとの出会い』>

 

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1979年1月生まれ、東京生まれ鎌倉と米オレゴン育ち。鎌倉の中学校卒業後、オレゴン州の高校と大学を卒業。現在、石川県鳳珠郡穴水町岩車在住。ソニーやPR会社で広報業務に約10年間携わり、2010年10月、ライフスタイルの選択肢を増やすべく、日本の田舎/地方を中心に、テント・寝袋・自炊道具などを担いだバックパッカー旅を開始。以後2年半にわたり旅を続ける。「テント」ベースから、2012年5月以降は「バン」ベースのバックパッカーになりバンライフ開始。2013年5月、人口約100人の限界集落 能登半島・石川県穴水町岩車に移住。現在は、「田舎への旅」と「田舎でのライフスタイル」の二つを軸に、田舎旅やライフスタイルの情報発信、都市部の人たちが能登の暮らしを体感できる「“ざっくばらん”な田舎ライフスタイル体験」の提供を行なうほか、東京のスタートアップ/ベンチャー企業、移住先・能登や静岡県の中小企業の広報サポート、地域活性プロジェクトサポートにもリモートワークで従事。また、ブログやウェブ制作、写真、執筆活動なども行なっている。移住先で自宅がある岩車の隣の地区 穴水町川尻では、シェアハウス・サテライトオフィスなど多目的・多機能の「田舎バックパッカーハウス」、そこに併設する“住める駐車場”であり長期滞在可能な車中泊スポット「バンライフ・ステーション」も運営。現在、東京の“バンライフ”のCarstay(カーステイ)で広報責任者として関わりつつも、静岡県島田市で幻のきのこ“はなびらたけ”「ホホホタケ」を生産する大井川電機製作所、石川県輪島市では国産漆だけでアート作品をつくる“芯漆(しんしつ)”の山崖松花堂などの広報を担当する。移住先・石川県穴水町岩車で育てられた牡蠣の販売もサポートする。

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