2010年10月21日(木) – ガソリンスタンドにテントを張っていたので、ぼくらは、早朝6:00に起きた。現在、奥能登をバックパッカー旅しているところ。(前回の話しはこちら)
仕事をしていたときよりも、この旅のほうが、起きる時間が早い。人が通りがある道沿いにテントを張りっぱなしにしたくない。
この日はまず、珠洲市のダウンタウンエリアへと向かった。「能登半島先端一周」となれば、鉢ヶ崎、珠洲の町をとおり、穴水方面へと向かうべきだ。しかし、結花の体力が限界だったので、道の駅「すずなり」から高速バスに乗り、再び穴水に戻ることを決めた。結花は今日も、笑顔で「これ以上歩いたら、能登半島嫌いになる」と言い続ける。
みさき小学校を左に曲がってしばらく行くと、ガンの池についた。ガンの池の水は枯れていた。地図上、ガンの池には白鳥が池を泳いでいる絵が描かれているが、鷺(さぎ)しかいなかった。
そして、ガンの池の横を歩いていると、綺麗に翼を広げた鳶(とび)の死骸が道端にあった。
鳶の死骸を見るのは初めて。というより、鳶がどこで死ぬのかを知らない。なんでこんなところに…
ぼくらは、正しい道を進んでいるのかが心配だったので、ゆっくり走行していた軽トラックを止めて、運転手のお兄さんに現在地、珠洲の町への行き方、近くのお店などの方角について聞いた。
商店が見つからない…
とうとう食材が切れて、ぼくらは朝からなにも食べずに歩いていた。
食べ物を買いたかったのだが、商店を全く見かけなかったのだ。まず10キロ先にサークルKがあるとのことだったが、「10キロ先…」だ。
このお兄さんに、能登半島を歩いていることを話すと、「まじですか?ちょっと二人の写真を撮らせて下さい」と、彼はクルマを降りて、持っていた携帯電話でぼくらを撮影した。
能登半島を歩くことは、そんなに珍しいことなのだろうか。
途中に通り過ぎた広場には、昔カラオケで使用されていたと思われるコンテナ型のカラオケボックス、なにに使われていたかわからない直径10メートルぐらいの大きなドラム缶がいくつも放置されていた。
本北口のバス停あたりで、すれ違ったおじさんに「こんにちは」と挨拶をすると、「あなた良い声してるね!」と、おじさんに返答された。
オレゴンの高校に行き、夏休み中帰国したときに、「ハスキーな声が格好いいね」と言われたことがあった。それ以来、声でポジティブなことを言われたのは、久々だった。すこし嬉しい自分…
能登半島の先端に行くにつれて、どれだけ歩いても、とにかく、商店がない。「ようやく商店があった!?」と見つけた商店は、店主が外出中で、一時的にお店を閉めていた。
ようやくサークルKの看板が見えたが、サークルKは2.5キロ先にある。ぼくらが向かっている方角とは異なる場所へ行かなければならない。昨晩から、ろくな物を食べていないし、今日は朝からなにも食べてなかった。
しかし、目的地への方角から外れたくない。ぼくらは、その看板を無視して、次の町へと向かった。
歩いていると、線路があったが、もう使用されてない。数年前、珠洲エリアへも電車が走行していたが、使用者が減少し、今では穴水が電車の終点駅となっているのだ。
ようやく昼食スポット発見!ラーメン屋「ひろし」へ
11:30ごろ、正院とうい地区でようやく商店を見つけ、お菓子を買った(お菓子しかなかった…)。
買った後に、商店の数件隣に、このあたりでは有名なラーメン屋があるとのことを聞いた。「ようやく食べられる!」と思い、ラーメン屋へ行く。ラーメン屋の名前は忘れたが(おそらく「ひろし」だったと思う)、石川県で有名らしく、県外からも人が来るほどのラーメン屋という。
見かけは、普通の民家で、看板が立っていない。お菓子を買った商店で、このラーメン屋について聞いてなかったら、通り過ぎていただろう。
中は少し小汚いが、昔ながらの美味しそうなラーメン屋の雰囲気。
味は普通に美味しいのだが、県外からくるほどのラーメンではないかなぁ…というのがぼくの率直な意見だった。まぁ、あくまでも個人の感想ということで。(続きはこちら)
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